鈍感力ってすごい。「しあわせな どんくまさん」
本日ご紹介するのは、
「しあわせな どんくまさん」 柿本幸造/絵 蔵冨千鶴子/文
あらすじは一言でいうと、大きなくまが気付けばうさぎのまちに辿り着き、いろいろやらかしたけれど本人幸せで最後はさらにハッピーなお話!笑
いや、やらかすっていうのがもはや現代社会だと罪に問われるレベルなんですけど、笑
本人全然気づいてなくて、むしろ自分ってなんて幸せなんだろうと思ってるんですよ!この、くま!
そんでもって最後にはちゃっかり丸く収めて、それこそハッピーな感じでお話が終わる!終わった!
す、すごい!
な、なんて鈍感力なんだ!!
思えば、実生活でも敏感な人よりも鈍感な人が得しているというか、ストレス溜まらず生きやすそうだ。
しあわせな どんくまさんを見て、そんなことを思ってしまったよ。笑
どんくまさんはシリーズ化している。
このどんくまさん、実はシリーズ化していて、17もの絵本が出版されているのだ。
1960年代~2010年代にかけて至光者から発行・・・って、約60年?すごい!!
柿本幸造の絵はほっこりする。
ついちょっと前に作者の柿本幸造の展覧会(心をつなぐあたたかな色 柿本幸造の絵本の世界@吉祥寺美術館)に行ってきたのだが、
ほっこり優しい絵を観て、柿本幸造のことがすぐさま好きになった。
あの独特な優しい色づかい、「柿色」と言うそうだ。
どんくまさんのおおらかさと相まって絵本全体からにじみ出るほっこり感がなんとも言えない。
「どうぞのいす」なんかは店頭で見かけるのだけど、どんくまさんシリーズは目にしたことがない。
(もしかすると、気づかなかっただけかもしれない。)
子どもが読む絵本として申し分ないことは言うまでもないが、ストレス社会で生きる大人にもぜひおすすめしたい。
本屋よ、もっと どんくまさんをプッシュしようではないか!!