人生30年経過!

人生30年経過しました。仕事のこと、好きなもののこと書き綴ります。

「洗濯槽」

社会人になって知ったことの一つが、洗濯機は定期的に掃除が必要なことである。それは、会社の先輩と雑談をしている時のことであった。「昨日洗濯槽の掃除をしたら、もうカビがひどくて。水の中に黒いヒラヒラしたものがいっぱい出てきた。」「え?洗濯槽って掃除が必要なんですか?」寝耳に水とは、まさにこのこと。生まれて25年、ひとり暮らしを始めて7年、私は洗濯機を掃除する必要があることを知らなかったのである。無知とは恐ろしいものであるが、また幸せでもある。知らなかった7年間は、洗濯槽の掃除に悩まされることはなかったのだから。そう言えば、最近洗濯物がカビっぽい。洗ったはずの衣類にカビが付着している様を想像して、身震いした。これはすぐに行動せねば。帰宅時に、早速洗濯槽の掃除用の液体と浮遊したカビを取る網を購入した。

ネットで調べた通りに洗濯槽いっぱいに水を溜め、購入した液体を投入した。一晩寝かせ、翌日仕事から帰ってきて、再び作業にとりかかった。洗濯機の蓋を開け、洗濯槽を覗くと、洗濯槽の穴から出てきたカビが浮かんでいる。金魚すくいのごとく、カビを掬う。掬っても掬っても漂っているカビ。こんなにカビが住んでいたのか。驚愕であった。ええい。やっておれぬ。大量のカビが浮かんだまま洗濯モードに設定し、洗濯機を回した。最後には、洗濯槽についているゴミ取り用の網にカビの塊が溜まっており、それを捨てて一先ず初めての洗濯槽の掃除が終了した次第であった。洗濯槽の掃除は最低でも月に1回はした方が良いと巷で耳にするが、その後私が洗濯槽を掃除したのは片指に収まる程度である。それにしても、実家で洗濯槽を掃除している母の姿を見たことがない。18年間、一度もなかった。私が気付かなかっただけなのだろうか。洗濯槽は定期的に洗う必要があることをどのくらいの人が知っているのだろうか。今でも疑問である。

 

(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2020年9月20日