人生30年経過!

人生30年経過しました。仕事のこと、好きなもののこと書き綴ります。

「食器洗い」

ご飯後の食器洗いは大変面倒くさい。特に夕飯後は、仕事から帰ってきて、飯を食って、やっと一息つくのである。一息ついたら、出来る事ならその日はもう何もしたくない。それほどに私は職場で全力を尽くしているのだ。そう言い訳し、食器洗いを後に伸ばすこと山のごとし。お風呂に入ることさえ面倒であるのに、なぜ食器を洗わなければならないのか。自分の身体だけで手一杯である。勘弁してほしい。

使った食器をその日に洗わないというと、時々宇宙人でも見るような目で「信じられない。」と言う者がいる。「菌が繁殖するじゃない。」洗剤で洗うので、そこは問題ない。そもそも菌はどこにでもいる。アナタノオクチノナカニモイッパイ。私にとっては、お前が宇宙人だと心の中で毒づく。

いつ洗うのか。気が向いた時である。だが、断捨離という戒めを行った結果、最低限の食器しかないので、次の食事をする前には洗っている。洗わずにそのままにしているのは、わずか1日、長くても2日程である。これは我ながら成長。最低限の食器しか持たず、洗わざるを得ない状況にしたのは、自分にとって画期的とも言える。ズボラ女子諸君、ぜひ実践してみてほしい。しかし、ここまでの話だと、なんだズボラ女子って言いながらもそこまでじゃないかと思われることだろう。だから今日は、成長前の私の台所の惨状について恥を忍んで書きたい。

それは遡ること大学生の時のこと。当時の私は、掃除が大の苦手であった。そして、物もいっぱい持っていた。それは食器にも当てはまり、同棲している者がいないのにも関わらず、食器は基本的に2セット持っていたし、来客用のマグカップも大変豊富であった。洗わなくても食器がある。その状況がいけなかった。いや、食器洗いをすぐにやらない私のだらしない性格が事の一番の要因である。

地方出身である私は、夏休みに毎年1週間帰省していた。それは、大学1年の夏休みであった。サークル活動が忙しく、イベントが終わってやっと帰省となった日には、私の台所は使った食器で溢れていた。そして、部屋の中も物で溢れていた。混雑する部屋を出来る限り整理し、いざ食器洗いをしようと思った時にはタイムオーバーであった。いや、頑張ればできたのもしれないが、面倒くさかったのである。帰って来てからやればいい。そう気楽に考えて、私は浮足立って実家に帰った。

そして一週間後。家に戻ってくると、台所に腐海が出来ていた。宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」に出てくる腐海である。腐海は主に、洗わなかったフライパンから生じていた。腐海が生じたフライパンで今後も料理をするのはさすがに気が引けた。フライパンは処分し、新しいものを購入した。幸い食器は浸食の程度が低かったため、キッチンハイター漬けにし、難を免れた。それに懲りずに、台所に腐海を作ったことが、もう2、3度あった。

使った食器をその日に洗うのは日本人だけ。日本人は家事のし過ぎだ。海外の人から見ると、日本人は家事に対しても真面目らしい。それを聞くと、使った食器をその日のうちに洗わなくても良いと思う。だけれども、夏の暑い期間に1週間そのままにするのはお勧めできない。腐海を作った私だからこそ説得力を持って言えることであろう。

 

(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2020年7月18日)