沖縄の不思議体験③友人の犬と防空壕
本日は、沖縄に住んでいた子どもの頃の不思議体験についてお届けします。
幼馴染の犬
三軒隣りに頻繁に遊ぶ幼馴染が住んでいました。
ある日、幼馴染が犬を飼い始めました。
見た目は柴犬に近い雑種で、ふわふわと渦まった尻尾と、ピンクのブタ鼻が特徴の
愛くるしい犬でした。
仮に名前をポチとしましょう。
ポチは人懐っこく、飼い主の友人である私にもすぐに懐きました。
友人と一緒にポチと遊ぶことも何度かありました。
遊ぶといっても一緒に散歩するくらいですが。
ポチはちょっとお馬鹿でした。
道に落ちているものは何でも食べるし、
アフリカマイマイ(※)という沖縄に生息する大きなカタツムリの殻をしゃぶったり。
(※アフリカマイマイは見た目がばっちいので、検索注意。死に至る菌を保有しているので、むやみやたらに触ってはいけません。)
でも、本当にかわいくてかわいくて仕様がない犬でした。
家の前にポチがいた。
ある日、いつものように遊びに行こうと外出したところ、
家のすぐ前の塀のところにポチがいました。
幼馴染はそこには居らず、一匹でそこに居たのです。
なんとなく変だなと思いました。
塀の匂いをくんくんと嗅いでいました。
「一人でどうしたの?家に戻らないと。」
と声をかけましたが、ポチは家とは逆方向にトコトコと進んでいきました。
ポチが心配だったので、私はポチについて行きました。
「どこ行くの?」
と声をかけてもかまわず、トコトコと歩いていきます。
近所の神社に・・・
ポチを追っていくと、近所の神社に着きました。
その神社には防空壕がありました。
防空壕の前には石碑みたいなものがあり、中に入ってはいけないと昔から大人に言われていました。
子どもたちの間でその防空壕は有名で、怖いもの見たさで中を探検(肝試し)しようと挑戦する子もいたものです。
気味悪くて中に入りきれなかったり、大人に見つかって入れなかったりと、
実際に中に入ったことがある子はほとんどいませんでしたが。
そんな防空壕に、ポチが入っていくのです。
「ポチ、危ないよ。入っちゃだめだよ。」
そう声をかけてもポチは構わず中に入り、姿が見えなくなりました。
ポチを追おうかと思いましたが、防空壕が怖かったので、
ポチを呼び戻すことを諦めました。
後日、幼馴染みに・・・
それから2、3日後、幼馴染にポチが一匹で私の家の前に居たこと、ポチについて行ったら防空壕に入っていったことを話しました。
すると予想外の答えが返ってきました。
「ポチは一週間前に死んだよ。」
その日、幼馴染は家族でバスに乗って出かけました。
出かける時、ポチがバス停までついてきて、バスに乗っても、しばらくバスの後ろからついて来ていたそうです。
用事を済ませ、家に戻ると、ポチの姿がなかったので、バス停の方を探してみると、
・・・ポチの遺体が見つかったそうです。
沖縄のユタに相談し、遺体は海に流したそうですが、首がまだ見つかっていないと・・・。
見間違いじゃないの?と言われました。
でも・・・、
ふわふわと渦まった尻尾と、ピンクのブタ鼻。
あれは確かにポチだったと思います。
守護霊を視てもらったら・・・
それから時が過ぎ、大学生の時のことです。
オーラや守護霊が視えると言う人が居て、その人に視てもらうことがありました。
すると、何の動物だかわからないけれど、ふさふさした尻尾の動物が前足を肩にかけて、
私を守っていると言われました。
私は一度もペットを飼ったことがありません。
深くかかわりがあった動物は、幼馴染が飼っていたポチだけ・・・・・。
(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2020年3月28日)