社会人になって弱音を吐くと、宗教に誘われる。~宗教勧誘は突然に~
(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2019年12月14日)
皆さんは、宗教やっていますか?
外国だと、宗教は当たり前ですが、日本人はそうでもないですよね。
と思っていたら、友人が、先輩が、後輩が実は創価学会に入ってた!
なんてことは、結構ざらにあります。
それも、学生時代よりも社会人になってからよりオープンに、より勧誘に熱心なる傾向が見られます。
今日は、宗教反対~!とか、そういう宗教をやっている人を非難する訳でなく、無宗教で育った人の感覚から記事をお届けしたいと思っていますので、どうか悪しからず。
◆宗教勧誘は突然に◆
私が宗教勧誘にはじめて遭遇したのが、高校生の時でした。
それもあまりにもひょんなことで、まさかあのような経験をするとは思いませんでした。
ある日、中学から仲の良かった子から相談の電話がかかってきました。
彼女の話を要約すると、
コンビニの駐車場で自転車を知らない車にぶつけてしまった。
車に運転手に激高されて、動揺していたら、見知らぬ女性が助けてくれた。
そしたら、その見知らぬ女性が今度お茶をしましょうと誘ってきた。
1人は何だし、一緒について来てくれないか。
私は、学生時代とてもフットワークが軽い子でした。
一つ返事で承諾し、そのお茶会に参加したのです。
私の地元は車社会でしたので、なんと会ったこともない初対面の女性の車に友人と一緒に乗り込み、
有名なハンバーグ屋さんに行きました。
その女性も友人を連れてきていました。私の友人をコンビニの駐車場で助けた女性をAさん、その女性の友人をBさんとでもしておきましょう。ちなみにAさんとBさんは、20代後半もしくは30代前半に見えました。
奇妙はお茶会は思ったより和やかな雰囲気でした。
まずは、私の友人がAさんに先日のお礼を言い、他愛のない話をしばらくしていました。
しばらくすると、
「今私たちはあることをやっていて、それをやるとすごく人生が良くなった。
ぜひ、あなたたちにもそれを教えたい。
これからその場所に一緒に行かないか。」
とAさんとBさんが言い出しました。
私と私の友人は、内心「!?」と思いましたが、
断ることもできずに、その人生が良くなるというある場所に一緒に行くことにしました。
車で5分程走ると、彼女たちの目的の場所に着きました。
今思えば、最初から連れて行くつもりで、立地の良いカフェを選んだのでしょう。
ある地味な建物に入りました。
幸福の科学や真如苑、創価学会の建物をかなり独特で、見ればそれとわかりますが、
この時私たち行った場所は一見何でもない場所のように見えました。
中に入ると、受付でAさんとBさんがそれぞれ私たちに数珠とお経の本(始まりは南無妙法蓮華経と書かれていました。)を買ってくれました。
入館には、受付簿に名前と住所を書く必要があったのですが、私の友人はしぶしぶといった様子でした。
私はそこまで嫌悪感を感じませんでした。
受付を済まし中に入りますと、十畳、六畳ほどの部屋が2つあり(仕切りはなくすぐ行き来が出来る状態)、そこに仏壇のような物が三つ四つ設置されていました。
仏壇の前でお経を唱えろと指示され、嫌そうな友人を傍目に、4人で数珠を持ってお経を唱えました。
各仏壇の前でお経を唱え終わると、私たちは解放されました。
「数珠とお経の本はあげるから、朝晩唱えてね。そしたら、本当に良いことがあるから。」
Aさんが言いました。
*
その後、家に帰って、当時まだ純粋だった私は「良いことが起こるのならやってみよう!」とポジティブに考え、
2~3日言われた通りに数珠持ってお経を唱えたのですが、続きませんでした。
もともと飽き性であったこと、あと私の家族がエホバの証人輸血拒否事件以来宗教を好ましく思っていなかったので、
親にバレないようにやるのも面倒でした。
頂いた数珠とお経の本の処分に困りました・・・。
*
奇妙なお茶会から確か2~3週間経った頃、Aさんに今度は二人でお茶しようと誘われました。
妙にフットワークの軽い私は、承諾し、Aさんに会うことにしました。
少し曖昧な記憶ですが、
悩みはあるか、達成したい目標はあるか。
願い事を書いたリストを作って、毎日これをやれば一つずつ叶っていく。
小さなラッキーが多くなる。
横断歩道を渡ろうとすると、信号がちょうど青になったり・・・。
2時間ほどお茶をし、Aさんと別れました。
その後、私を宗教勧誘事件に巻き込んだ友達から
「まさか宗教に勧誘されるとは思わなかった。ごめんね。」
と謝罪の連絡がありました。
友人はもともと宗教に嫌いで、その後Aさんからの連絡を一切無視していたようです。
だから、Aさんは私を誘ったのかと納得がいきました。
それから大学受験に無事成功し、上京するまさにその日、知らない電話番号から電話がかかってきました。
迂闊にも電話に出ると・・・、Aさんでした。
上京するため、会うことはできない旨を伝えました。
Aさんは、頑張ってねとエールを送ってくれました。
その後、何度かAさんから年賀状が届くことがありましたが、一切返事を書きませんでした。
Aさんからの連絡は途絶え、正直安心しました。
*
当時は変なことに巻き込まれたな~と思いましたが、
この時宗教勧誘への免疫がついたことは良かったのかもしれません。
Aさんは、お茶代も出してくれましたし、とても穏やかな方で、宗教勧誘をすることさえなければ良い友人になれたかもしれません。
ただ、今Aさんと同じ年頃になって、未成年の女の子を宗教勧誘するという行為は、正直常軌を逸していると思います。
創価学会員の友人や真如苑入信の友人と付き合う中で、彼女にとってそれが善意であることも理解しています。
善意であれば何をしてもいいのか。
宗教勧誘をする人に、是非考えていただきたいです・・・。
次回は、大学で出会った不思議な宗教勧誘についてお送りします。