社会福祉士という職業選択 ~資格取得を目指したきっかけ~
(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2019年12月8日)
超高齢化社会が到来し、福祉業界はますます需要が高まっています。その将来性に惹かれ、昨今は福祉業界で働く人も増えていますね。看護師、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士・・・、福祉業界には実に様々な専門職が居るのですが、皆さんは「社会福祉士」をご存知でしょうか?
よく介護福祉士と社会福祉士を混在される方が多いのですが、両者とも異なる(重なる部分もありますが)専門性を持った専門職になります。
簡単に言うと、介護福祉士=介護などの直接的な援助をする、社会福祉士=相談援助職として、サービスの調整を行います。
最近は社会福祉士の知名度もあがり、目指す方も増えてきました。
とても喜ばしいことですが、福祉業界は思っている以上に大変です。
過去に社会福祉士として働いていた身として、これからの未来を持つ若者には社会福祉士が働く現場について理解した上で、社会福祉士として働く選択肢を選んでほしいと願っています。
本日は、社会福祉士の資格を取得し、実際に医療機関でソーシャルワーカーとしての勤務経験がある私が、数多ある職業のなかで社会会福祉士を目指したきっかけについて送りたいと思います。
<社会福祉士の資格取得を決意した時期と理由>
高校生の時に、社会福祉士の資格取得を決意しました。
大学受験といった進路を考えるなかで、不景気でも職に就けないということがないように、需要のある資格を取得したいと考えました。それで、社会福祉士と教員免許(社会)が取得できる大学に進学することを選択しました。
実は福祉とはそれまで全く縁がなく、ボランティア活動さえしたことがありませんでした。
正直、興味もありませんでした。
ただ、子どもの頃から社会問題(環境や貧困)に興味があり、社会福祉士という職業が社会問題を解決する上で有効な職業の一つなのではないかと思ったことが、社会福祉士の資格取得を考えた一番の決め手でもあります。
つまり、
手に職(役に立つ資格)×社会の需要×興味関心=社会福祉士
だったのです。
<社会福祉士を取得した方法>
社会福祉士取得には様々な方法があります。
4年制大学で受験資格を満たす必修科目を履修し、国家試験を受ける。
福祉施設等で実務経験を積み、通信教育や専門学校等で1年必修科目を履修し、国家試験を受ける。
いずれも、必修科目の履修+実習(実務経験)⇒国家試験 になります。
私は4年制大学で必修科目を履修+実習、大学卒業時に国家試験を受け、無事一発で合格することができました。
合格率は3割と言われ一般的に難易度の高いイメージがありますが、
科目が幅広いこと(それだけ社会福祉士に必要とされる知識も幅広い)と、働きながら取得する人が多いことが、合格率が低い所以だと思われます。
私は卒業論文の関係で2週間しか勉強に専念することができませんでした。
それでも合格できたのは、元々マーク式テストが得意だったからだと考えます(私は国立大学出身で、センター試験は得意でした)。
同期生の約9割が合格したので、センター試験が苦でなかった人は突破し易い試験だと感じます。
<社会福祉士の資格を取得して良かったこと>
福祉系業界の就職に有利です。
一般的に合格率が低いイメージがある社会福祉士を取得、または取得を目指しているという点で、大学時代遊ばずに努力してきたというイメージを持たれます。
また、実際にソーシャルワーカーとして働くのであれば、必須と言っても過言ではありません。
(実際には、取得見込みで採用され、試験に落ちた場合に内定が取り消されるということはほぼありませんが・・・。)
また、社会福祉士の資格があると、公務員(福祉職だけでなく一般事務職)への転職が比較的容易だと思います。
病院や施設等の相談員として働いていた大学の卒業生の多くが、公務員にスムーズに転職していました。
新卒で公務員になる人も多かったです。
実際に公務員として働く上でも、社会福祉士の資格取得で得た知識が非常に業務に役立ちます。
相談員になるつもりはないけど、公務員として市役所や県庁、厚労省で働きたいという希望があるのであれば、
社会福祉士の資格をとってみても良いかもしれません。