〇〇な人は、ソーシャルワーカー（社会福祉士）に向かない。
医療機関でソーシャルワーカー（社会福祉士）として働いていた経験がありまして、
これからソーシャルワーカー（社会福祉士）を目指す人や、興味を持っている人にむけて記事を書きたいと思います。
第一弾は、ずばり 〇〇な人は、ソーシャルワーカー（社会福祉士）に向かない。です。
まずは簡単に、ソーシャルワーカー（社会福祉士）の仕事がどんなものか説明します。
具体的には、福祉施設や病院、市役所等で、クライエント（自覚、無自覚に関わりなく何か困りごとを抱えた人）の相談に乗り、クライエントが抱えている問題の解決にむけて支援します。
支援の方法としては、まずは面談を通してニーズや問題を把握し、それに応じて福祉・医療等のサービスに繋げます（情報提供、利用支援）。また、関係機関ないし他の専門職（病院なら、医師や看護師、作業療法士等）と連携し、チームで支援していきます。
イメージ掴めましたか？
よく介護福祉士と混在される方がいるのですが、別物です。介護福祉士は、福祉施設の現場で直接的な介護の支援にあたる専門職です。社会福祉士はあくまでも、”相談援助”という点に専門性を持っています。
ただ、名称独占で業務独占ではない資格であるため、介護福祉士として長年経験を積んできた方が社会福祉士の業務をされたり、社会福祉士を持っているけれど相談援助ではなく介護の仕事をされている方はいっぱいいます。
では、福祉系大学を卒業し、先輩や同期を見ていくなかで、また自分自身が働いてきた経験から、
ソーシャルワーカー（社会福祉士）には向かない人について挙げていきます。笑
①勉強が苦手な人は、ソーシャルワーカー（社会福祉士）に向かない。
・面接の技術や、支援技術。
・福祉・医療分野の知識。
・他の専門職の業務内容や専門性。
知識が多ければ多いほど、適切な支援に繋げたり、幅の広い解決方法を提案できます。そして、福祉・医療分野の知識については、法改正が多いため常に最新の知識を身に着ける必要があります。そして、何といっても日本の制度は複雑でわかりにくい・・・。
資格を取ったから終わりではなく、常に勉強し続けることが求められるため、勉強が苦手な人・嫌いな人には向かないです。
②チームワークやコミュニケーションをとるのが苦手な人は、ソーシャルワーカー（社会福祉士）に向かない。
クライエントとの一対一の面談のみならず、関係機関や他の専門職と会議し、今後の支援について検討することが多々あります。
ソーシャルワーカーだけでは問題解決はできません。チームでアプローチする必要があります。
その時に円滑に会議を進行する能力や、相手が主張を的確に理解することが求められます。
（ソーシャルワーカーが会議の日程を調整したり、進行役を担うので。）
そしていざという場面では、自分の専門性に基づいて主張していかなければなりません。・・・とても難しいです。
相手に合わせすぎていては、自分の専門性を発揮できませんし、
自分を主張しすぎては、ベストな支援体制を作れません。
もちろん最初からうまくできるソーシャルワーカーは居ませんし、経験を積んでもうまくできないソーシャルワーカーもいるでしょう。
そのいうのはちょっと無理かもと思うのであれば、ソーシャルワーカーは目指さない方が良いでしょう。
③優しすぎる人は、ソーシャルワーカー（社会福祉士）に向かない。
ソーシャルワーカーと聞くと、優しい、温和なイメージがあると思いますが・・・、
大間違いです！！笑
いや、確かに優しい人もいるのですが、優しさの裏には強い精神が潜んでいます。
なぜなら、精神的にタフでないとソーシャルワーカーは務まらないから！！
ヘビーな問題を抱えたクライエント、自分の主張ばかりする多専門職、動きが鈍い他関係機関、不足するサービス・・・
常に板挟みと葛藤の日々。
自分のことのように親身になって業務にあたる人は、間違いなく潰れるでしょう。
もちろん、優しさは必要です。ただ、オン・オフの切り替えが非常に大切ですし、抱え込みすぎてはいけません。
バーンアウト（燃え尽き症候群）という言葉があるように、ひとりのクライエントの支援が終わった後に、抜け殻になってしまうソーシャルワーカーが居ます。
バランス感覚が求められる職業なのです。
そして実は、同僚の性格がキツくて離職することも多い職業だったりします・・・。
以上、ソーシャルワーカーの現場を見てきた私が思う
〇〇な人は、ソーシャルワーカー（社会福祉士）に向かない。でした！
質問等がある方は気軽にどうぞ～
