「カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」
(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2018年11月15日)
新宿にある東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催されている企画展
に行ってきました!!!
てっきり女性画家だと思っていたが男性画家だった!
実はカール・ラーションという画家は全く知りませんでした。
ではなぜ、知らないにもかかわらず足を運んだのかというと、
スウェーデン=北欧
北欧=ムーミン
ムーミン!!!!!!
って感じで、展覧会行ってみよっとなりました。もちろんムーミンがこれっぽちも出てこないことはわかっていました。笑
そして、宣伝に使われている絵画が優しい雰囲気を醸し出した女性だったので、勝手に女性画家だと思い込んでいました。
序盤から「え!?男性画家だったんだー」と驚きましたが、あながち私の印象も間違っていなかったようです。
彼の妻カーリンも画家であり、結婚後は筆は置いたものの、カールはカーリンのOKが出るまで作品を完成させなかったそうです。
暮らしを彩っていく素晴らしさ
この展覧会では夫妻が住み理想の家へと改装を重ねた「リッラ・ヒュットネース」と呼ばれる家の外観や内部(家具やテーブルクロス等の日用品)も紹介されています。妻のカーリンがデザインしたタペストリーやテーブルクロス、ドレスまで展示されています。
一つの様式に統一するのではなく、様々な要素やモチーフをミックスさせたお部屋は不思議と違和感もなく、むしろ居心地の良い明るさを感じます。今でこそ、お部屋のインテリアにこだわるのなんて当たり前ですけど、この時代では画期的だったようです。世界中の多くの人が憧れるお家をあなたも覗いてみませんか?
子どもの絵がとにかく可愛らしい
カール・ラーションが描く子どもの絵は有無を言わせぬかわいらしさがあります。思わず「かわいい」と呟いている鑑賞者も居たほどです。実際に当時子どもの絵に定評があったようです。
家族や身近な人をモチーフに描いた彼の絵は、とても親しみを持てる美しさを放っていました。絵には人それぞれ好みがあると思いますが、現代アートや古典のいわゆる宗教画等が苦手な私が好きな部類の絵でした。
高度経済成長期から大量生産大量消費の生活を送っていたのに対し、丁寧な暮らしをしようという流行が出ていますよね。
実際に都会から田舎に移住し、スローライフを謳歌する者を特集したTVや雑誌等をよく見かけます。
スウェーデンで150年以上前に起きた流れが日本でも起こっているのかなんて考えながら美術館を後にしました。なんか的を得てるようで得てないですね。
12月24日まで開催していますので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
詳細は、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館公式サイトへ♪