人生30年経過!

人生30年経過しました。仕事のこと、好きなもののこと書き綴ります。

【沖縄移住】沖縄の長男に嫁ぐのって大変なの?

(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2018年10月26日)

将来沖縄へのUターンを考えていることもあって、沖縄移住者の体験談を知恵袋で検索する今日この頃です。

知恵袋を見ていて、「沖縄出身男性と結婚して沖縄に嫁ぐことになりそう。それも長男。移住が不安。」っていう方が結構いることに驚きます。

そしてほとんどの回答が「大変。やめとけ。」「あなた次第。」なので、

もう少し具体的に何が大変と言われる所以なのか、

元沖縄ピーポーであるムミ女のKが伝えたいと思いこの記事を書きました。

 

<仏壇問題>

沖縄はおばあが中心となって仏壇ごと(伝統行事)を重んじる風習があります。

本土にももちろん仏壇ごとで大変なことがあると思いますが、

沖縄の場合は以下の点でより困難を極めます。


 

①親族が多い

私の親もそうですが兄弟が6人とかざらにいます。

そこから芋づる式に親戚が増えます。

親戚間の付き合いが濃密なので、お中元・お歳暮が大変です。

これは長男の嫁に限らずです。

子どもの頃、近所に住む親族にお中元を配りに行くというお手伝いをしていました。

お中元配りが子どものお手伝いですよ?笑 10か所以上あった・・・涙。

私は那覇市出身なのですが、比較的都会化が進んでいる那覇市でもこのような状況だったので、他の昔ながらの地域はもっと大変だと想像できます。

私の父は三男でしたが、三男でもお中元地獄だったので、長男だとより大変だと思われます。

 

②働かない沖縄の男

沖縄の男性が皆が皆、働かない訳ではありません!もちろんそうでない人もいます。

ただ、昔から「女が働き、男は酒を飲む」とい悪しき県民性があります。

働き者の女性がいるから生活が成り立っているのにもかかわらず、なぜか「男尊女卑」っぽい風土が残っているのも確かです。

お盆やお正月、その他沖縄の行事では台所仕事を嫁が総出でやり、男連中は総出で酒を飲んでいました。これは私の子どもの頃の実体験です。

 

③行事多すぎ

先祖崇拝の沖縄は、たくさんの伝統行事があります。お正月、しーみー、おぼん、おひがん・・・

お正月、おぼんは知ってるけど、しーみー?何それ?と思われたあなたのために、説明しましょう。

しーみーは4月~5月ごろにやる伝統行事です。

実際に何をするかというと、親族総出でお墓に行き、ご先祖様をうーとーとーします。

そしてご先祖様と一緒にごちそうを食べるという行事なのです。

まあ、本土で言う墓参りなのですが、そこにピクニックがプラスされたものだと思って下さい。

そしてそのごちそうを作るのがとてつもなく大変です。親族総出・・・軽く20~30人になります。

ごちそうは全て手作り、沖縄伝統の煮込み料理も多く、一筋縄ではいきません。※全て手作りかどうかは一族によって違うと思います。

お墓を掃除するのも一苦労です。なぜなら、沖縄のお墓は広い!でかい!

しーみーに限らず、お正月もおぼんも大層なごちそうを作るので、それに毎回駆り出される母が不憫でした。母は長男の嫁ではありません。

そして男はその間酒を飲んでよろしくやっているのです。

 

 

<閉鎖的・排他的な県民がいる>

ないちゃー(本土出身者)差別問題です。

旅行に訪れた時は、もちろん観光客には親切にします。なぜなら、お金を落としてくれるから。

というと、何だか悲しいですね。

そんなこと関係なしに本当に優しい県民もいます。

ただ、実際に住むと悲しい場面に遭遇することが多々あると思います。

私の学生時代(公立の小・中学校)では、本土出身者の子はいじめられていました。

「ないちゃー」という言葉は割と差別っぽいニュアンスで使われています。

第二次世界大戦とか基地問題沖縄県民は本土に対し、あまり良い感情を持っていません。

下手すると、嫁いだ先の親族から「ないちゃー」と差別される恐れがあります。

 

もう一つ悲しい私の実体験を聞いて下さい。

上京して半年後に帰省した時のことでした。

中学時代の友人に会ったのですが、「喋り方がないちゃーになってる。」と言われ、沖縄出身である私でさえも何故か疎まれる感じになってしまいました。(本当は友達だと思われてなかったのかもしれません。ただ、小学生時代からの付き合いだったのでショックではありました。)

 

 

<仕事がない>

これはよく言われていることですね。地方の多くが似たような状況ではあると思いますが・・。

選ばなければあるのですが、沖縄の賃金は驚くほど低いです。

社会人二年目の私のお給料が社会人五年目の姉より高い。それも同じ業界の仕事なのに。

また、大手企業がないので、公務員が非常に人気です。

教職を目指す人も多いので、教員採用試験が狭き門なのです・・・。

中学の時に、アラサー非常勤先生が多くて皆「やべーやべー(早く合格しないと一生非常勤だ)」とぼやいていました。

(今は団塊世代が退職を迎え、採用枠が緩和されてつつあるようです。)

そんなこともあって、私は小さい頃から親に公務員になるように育てられました。笑

 

 

<娯楽の少なさ>

沖縄には美術館や遊園地、ミュージカルや舞台などの娯楽が少ないです。

首都圏に住んでいる方で観劇や美術館鑑賞などの趣味を持っていると、沖縄はかなり退屈かもしれません。

デートもドライブデートばっかりです。ドライブ好きな人はいいかもしれませんね。笑

 

 

<車社会>

酒豪が多いのに車社会。もう悪い予感しかしませんよね。飲酒運転の件数が全国的に見てもワーストです・・。

そして、車以外の移動手段を言えば、バスかモノレールになります。

バスは時間通りに来ませんし、間引きすることもあります。

時には同じバスが並んでやってくることがあります。笑

またモノレールは基本的には那覇市内の観光地をメインに走っているので、住んでいる人にとってはあまり利便性を感じません。

二両編成だしね。

車の免許を持ってない、またはどうしても車を運転したくない人には、住みにくいかなと思います。

 

 

<教育環境>

沖縄と言えば、全国学力テストが最下位のイメージが強いですよね。実際に沖縄県の学力って低いんだなと実感するエピソードがあります。

・高校受験の時に、福岡で家庭教師をしていた姉から福岡の問題集をもらい、試しに解いたところ、3割くらいしか正解を出せなかった(それでも私は学年6位/200人)。

・Saturdayを一向にスタディと読む友人。

・偏差値がワースト3位に入る高校に入れず、浪人してしまった同級生。

・中学の同級生で大学まで進学したのは3割いくかいかないかぐらい。

・私自身の基礎学力のなさに日々恥ずかしさを感じている。

いかがでしょうか?苦笑

所得の低さも学力に影響していると考えられますが、実体験として沖縄の公立学校に通う子どもたちの間には「勉強できる=ださい」という風潮があります。もしかしたら他の地方にもあるかもしれませんね。

ヤンキーややんちゃな子が多いので、「勉強できないのがかっこいい!」と思っている節もあります。

 

という話はあくまでも10年くらい前の話です。

今、県内トップの公立高校が中高一貫校を実施したり、学力トップで名高い秋田県の教員と交換研修のようなものを行ったり、

沖縄の公立学校頑張っています!生徒の感じも以前と比べてかなり変化したと聞きます。

まだまだ全国的にみて学力は低い方ですが、環境が変わってきているので、

うまく選択すれば良い教育環境を得られるのではないかと思います。

 

 

<最後は・・・朗報を!>

何だか沖縄の短所ばかり書いてしまいました。でもこれは紛れもない事実です。

ですが・・・実は、沖縄独特の仏壇ごとや親戚付き合いは昔に比べて減ってきています。

そして、世代が変わっていくことで”ないちゃー”という差別意識も改善されつつあるんじゃないかなと思います。

 

私の親戚は、おばあこと祖母が亡くなったときに付き合いがほぼ無くなりました。

財産で揉めたことがきっかけです。その時のわだかまりが残り、親族総出のお盆やお正月、しーみーは無くなりました。

正直ほっとしました。

祖母は嫌いじゃなかったのですが、親戚が苦手でした。

それにずっと母が可哀想でした。

母が親戚付き合いから解放されて本当に良かったと思います。

あまり良い話ではありませんが、私には乳幼児期に亡くなってしまった姉が居ます。

風邪をこじらせたことが原因ですが、その時親戚行事に駆り出され、母は姉の看病を出来なかったそうです。

あの時ちゃんと看病していれば・・・という母の後悔と悲しみを聞かされて育ってきた私にとって、ずっと親戚は悪でした。

先祖崇拝は沖縄の良い文化なのに、伝統を重んじるあまりに、いや伝統の重んじ方を間違えたことで、

こんな悲劇や親族関係の解消という結末になってしまいました。

沖縄の仏壇問題(財産問題)で親戚と揉めて、親戚と付き合いがなくなったという話はよく聞く話なので、

そういった現状や世代交代もあって沖縄も少しずつ変わってきていると思います。

 

もし、沖縄移住に不安があるのなら、一概に考えるのではなく、

どの地域なのか、また実際に親戚づきあいはどうなのかきちんと確認してみてください。

 

不吉なことを書きますが、離婚率が高いのも沖縄です。

あなたの大切な人生なので、よく情報収集をした上で選択した方がいいと思います。

 

それではここまでお読みいただき、ありがとうございました。

一点伝えたいのが、私は決して沖縄が嫌いではありません。

私が生まれ育った故郷に変わりありませんし、たくさんの魅力があることも確かだからです。

この記事は元沖縄県民の一つの意見として寛容に読んでくださると幸いです。