【実体験】沖縄の成人式は荒れるのか。
成人式シーズンになると、必ず聞かれるのが、
「沖縄の成人式って荒れるの?」
今日は沖縄の成人式に参加した私の実体験をお話します。
まずは、沖縄と本土の成人式の違いについて。
本土の成人式は、市区町村単位で行われます。それに対して沖縄の成人式は、中学校単位。
知っている顔しか参加しないアットホームな成人式です。
受付が同級生のお母さんだったり、新成人の有志のメンバーが企画してたり、
学校の先生が司会をやったりします。
市長が挨拶に来ることはありません。
それでは、8年前に私が参加した成人式について。
結論から言うと、暴れる人はいなかった。
けど、袴を着たヤンキーたちが、参加者の10分の1~2程居た。
彼らは派手な格好をして一体何をしたのか―――――――――――。
新成人の挨拶が終わり、実に5年ぶりに校歌を斉唱する時間になりました。
ピアノも指揮も新成人でした。
ピアノの伴奏を担当していた子は、私の友人だったので、
えらいな~。なんて思っていたら、
袴を着た一人の男が舞台に上がってきました。
「みんな、盛り上がろうぜえ。」
そう言って、自分の子ども(彼は私の友人と高校3年生の時にできちゃった婚をしました。)を抱っこし左右に揺らしながら、
「うおい、うおい。」
と校歌を盛り上げ始めました。
そこに教員がやってきました。
舞台から降りるよう注意するのかな。なんて思っていたら、
「みんな盛り上がろう。」と言い、壇上に上がった男を応援にきました。
それを見て、他の新成人たちは、特に盛り上がることなく、懐かしの校歌斉唱が終了しました・・・
その後演目が進み、最後はカチャーシーです。
成人式でカチャーシー踊るうう?
あの独特の沖縄のカチャーシー音楽が流れだすと、袴を着たヤンキーたちが舞台に上がりました。
「みんな、舞台に上がろうぜえ。」
そこにまたもや、先ほどの教員が。
「みなさん、舞台に上がって盛り上がってね。」と言い、壇上に上がった男たちを応援にきました。
ヤンキー好きの派手め女子が数人、「え?どうする?上がっちゃう?」と恥ずかしながら舞台に上がりました。
その他大勢は、椅子に座ったままその光景を物珍しそうに写真に撮ったり、
カチャーシーを真面目に踊ったり、
冷ややかな目で会場を見る者がいたり、
そこは大変に自由な空間でした。
カチャーシーが終わると、集合写真を撮りました。
何故か全体の集合写真に袴を着たヤンキーたちは映っておらず、
彼らだけの集合写真が別で撮られていました。
式が終わると、袴を着たヤンキーたちはどこかに繰り出して行きました。
彼らはどこに向かったのでしょうか。
ちゃんちゃん。
これが私の沖縄成人式エピソード。
かれこれ8年も前の話になります。
私の子ども時代はヤンキーやヤンキーかぶれが非常に多く、女子の集団リンチなんて恐ろしいものもありましたが、
今は昔に比べると本当に落ち着いたそうです。
確かに帰省しても、ヤンキー中高生をあまり見かけません。
時代は変わるものですね。
余談になりますが、袴を着たヤンキーたちは学校名が入った旗を持参していました。
最近、東京のとある市の成人式で、自分の名前が入った旗を持参している新成人を見かけました。
時代は確かに変わりつつある。
うん、そんな気がする。
(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2020年2月22日)