人生30年経過!

人生30年経過しました。仕事のこと、好きなもののこと書き綴ります。

現代社会に問いを投げかける。「マスク」福井智・林なつこ

(ムミンブルーな日々からお引越し記事となります。初稿2019年2月26日)


花粉症の季節がやってきましたね。私は2年前に花粉症をついに発症し、マスクが手放せません。

本日は、そんな「マスク」を題材にした絵本を取り上げます☆

絵本「マスク」福井智 作/林なつこ 絵

あらすじ☆

自分の鼻をコンプレックスに感じているブタくんが、ある日マスクを見つけます。

マスクを使ってみようとしたら、ネコやうさぎなど動物たちが次々とやってきてマスクを試しにかけてしまいます。

感想を求められたブタさんは・・・

 

動物がマスクをする!?

日本人ってマスクをよく使用しますよね。海外ではマスクは重病人がするものなので、日本ではマスク率が高いことに驚くそうです。日本には、花粉症や感染症予防だけでなく、顔を隠すためにマスクをする人もいます。ちなみに「伊達マスク」と言うらしいです。この絵本では可愛らしい動物たちが次々とマスクする姿を見れます。果たして、その姿はいかがなものなのでしょうか・・・!?

 

チャームポイントの鼻がコンプレックス

主人公のブタくんは、なんと自分の鼻がコンプレックス!(ブタのくせに・・・)確かに人間もブタ鼻はコンプレックスに感じる人が多いですよね・・・。

やっと自分がマスクを使う番がやってきて、意気揚々とマスクを装着したブタくん。だけど他の動物たちに、ブタくんのりっぱな鼻が見えなくなって残念と言われます。

案外自分がコンプレックスと思っていることが、周りの人にとっては良く映っているものなのかもしれないですね。

 

マスクをすると安心するのは幸せな世の中ではない

伊達マスクをする人は、顔が隠れると安心すると言います。私も化粧が面倒な時は、伊達マスクで誤魔化しています・・・。

でもそれって言いかえれば素顔で歩くと不安ということですよね。素顔で歩くのが、素顔でいるのが、不安になる社会。

なんかそれって・・・、あんまりいい世の中じゃないな・・・。

そういった点で見ると、絵本「マスク」の動物たちの世界はとても幸せかもしれませんね。お互いの顔の特徴をチャームポイント、素敵なものと思っている。マスクをすると、残念がってくれる。

 

「伊達マスク」を使用する必要がなくなったら、社会はちょっとよくなっている証拠なのかもしれません。